10年後、オフィス業務はどう変わる?生き残る会社になるために押さえておきたい「変化」とは

2019年以降、私たちの生活は度重なるコロナの影響で、働き方や生活環境まで大きく変化しました。休業を余儀なくされた業界や商談の機会さえ失った業界は、従来のビジネス形態や慣習からの脱却を目指し、試行錯誤している状況です。

また、以前にも増して、業務の改善や効率化に取り組む企業は増えました。多くの企業がオフィス業務のあり方も検討しています。このような不透明で、先行きが見通せない時代に、何とか活路を見出したいと願う企業の新たな活動も多く報道されています。

今回は、オフィス業務の10年後はどのようになっていくのかを、PLAY株式会社の代表・与田さんと営業コンサルタントの皆川さんが議論しました。オフィス業務の今後に不安を抱えている企業にとって、何か参考になればと願っています。

自動化が導入された10年後は「企業や個人の価値」が重要になる

――オフィス業務の過去から現在までの変化をお話しいただけますか?

与田:

今では当たり前に浸透しているRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション:ロボットを使った自動化の方法)ですが、企業が使い始めたのはほんの5〜 6年前です。当時はマウスカーソルが勝手に動くのを見せただけで「魔法のよう」と言われるような、後進的な時代でした。

オフィス業務が自動化にシフトしたのは、10年ほど前です。 2008年のリーマンショックの影響で、業務改善やコストダウン、ベーシックインカム(すべての人に所得保障として、一定額の現金を支給する制度)に注目が集まりました。

――オフィス業務で今後自動化されるものには、どのようなものがあるとお考えですか?

与田:

請求書の発行は、10年後になくなる業務であると予想しています。そもそも、請求書の発行は必要なのでしょうか。 今は請求書の処理が自動化されていますが、 クレジット決済は請求書を出さないように、最終的には請求書自体がなくなるのではないかと考えています。

皆川:

私は現在の“組織”が大きすぎると思っているので、定型化された業務をBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング:業務を外部委託すること)で外部に委ねる必要があると考えます。

業務を外部に委託できると、RPA活用ができるようになるのではないでしょうか。RPAが活用できると、自動化が活きてくると思っています。

左:代表・与田さん、右:営業コンサルタント・皆川さん

皆川:

また、自動化が進んでいる中で社員の価値が問われる時、属人的な業務ができる人材でないと価値がなくなってしまうのではないかと考えていて。

ディズニーランドで例えると、チケットの購入や入場は、自動化によってよりスムーズになります。チケット購入で並ぶ必要がなくなりますよね。そうやって自動化(業務改革)が進んでいったら、スタッフの気遣いやホスピタリティ、ディズニー自体のストーリーが企業の価値として残っていきます。

業務の自動化がある程度浸透した企業で考えてみましょう。その会社が、例えば少人数でも、個人のパフォーマンスが最大限に発揮されていれば、生き残れる会社になると思います。

10年後の営業は「人から買うか、AIに指示されるか」の二極化が起きる

――では、皆川さんの職種である営業は、将来的にどのように変わっていくと思いますか?

与田:

営業は完全にはなくならないと思いますが、減らすことはできると考えています。

皆川:

たしかに。企業は営業された時、自分の組織にある課題を「安価に」「スピード感をもって」解決してくれるかが、購入の判断材料になると思います。

また、営業は「人」で選ぶ時代が来るんじゃないかと。その人のビジョンや思いに合わせて「営業マンの“皆川”から買いたい」と言われる時代になっていくと予想しています。

与田:

なるほど。ただ、私は反対の意見を持っています。対企業の購買はAIに答えはあると思っていて。でも、今の時代ではAIでも購買の答えはまだ分からないので、営業マンである私達が各企業の営業マンと会って、情報収集している過程だと思います。

いつかAIから「あなたの会社にはこの商品が最適です」と提案される日が来るのではないかなと。

皆川:

私の答えも与田さんの答えも、正解かなと思います。私は、AIを駆使する営業スタイルの会社は、GAFAのように世界で数社でいいと思うんです。

基本的にAIを駆使したGAFAのような会社は、何でも揃えているので、自分達の衣・食・住は満たされますよね。

トップ企業が市場のシェアを取っていく。でも、いつになっても人々は生きていく上で、お金を稼がないといけません。そんな世界での戦いからはあぶれてしまった企業は、人を武器にして生き残らないといけないと思っています。これから世界の営業は、このようにAIか人から買うかのように、二分される気がしています。

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