さらなる業務改革のために、プロセスマイニングの啓蒙を行なっていきたい
ーー松尾さんは今年5月に著書『DXに必須 プロセスマイニング活用入門(白桃書房)』を出版されましたが、なぜ本を出版されようと思ったのでしょうか。
プロセスマイニングの啓蒙と、、プロセスマイニングという分析手法を実践できる人材の育成が最大の目的です。
プロセスマイニングは非常に優れているにもかかわらず、複雑なソリューションであるため、理解をするのが難しく、導入が進みにくいことが多いのが課題でした。
まずは企業にプロセスマイニングとは何かを理解してもらうことが重要です。ツールの選定はそれからですね。業務改善に関わる方々の知識を底上げすることで、日本のプロセスマイニング業界の発展に貢献していきたい。
また今後は、導入したツールを存分に活用し、適切にデータ分析を行なって業務改善を進められる人材の育成にも力を入れていきたいと思っています。
ーー松尾さんご自身は、今後のプロセスマイニングにどんな可能性を感じていますか?
業務可視化にリアルタイム性が加わり、未来に起こり得る業務プロセスの非効率なタスクなども予測分析で発見でき、リアルタイムに近い改善が実行できるようになると考えています。
従来のプロセスマイニングは過去データの分析であるため、現状の業務の改善で終わってしまうわけです。プロセスマイニングのリアルタイム分析機能が進展すると、今行われている業務、またこれから行われる未来の業務において発生する問題点をすばやく探知して、継続的な改善に結びつけていける。
実際、リアルタイムでデータを分析し、進行している未完了業務に対して改善の提案をしてくれるプロセスマイニングツールが登場しています。例えば、予測よりも遅れが出ているプロセスを知らせたり、その問題の解決案まで提案してくれたり。まだテクノロジーとして発展途上ではありますが、実際に予測や提案ができる技術も進んでいるんですよ。
すなわち、これまでプロセスマイニングは基本的に分析のためのツールでしたが、リアルタイム改善支援、継続的改善のための業務支援ツールという側面も備えつつあります。そのため最終的にはほとんどの企業が、業務プロセスのモニタリングソリューションとして、業務システムと併せて導入するようになるのではないでしょうか。
まとめ:業務改善の第一歩としてのプロセスマイニング
プロセスマイニングは改善すべき業務プロセスを定量的に見える化できます。業務可視化にかかるお金・時間を含めたコストが大幅に削減でき、顧客満足度の向上や企業の収益向上、コスト削減に繋がる手法だと語る松尾さん。業務可視化のみのツールではなく、リアルタイムで業務改善の予測・提案までできる未来も見えています。
業務改善に取り組む企業はぜひ、プロセスマイニングについての知識を深めてみてください。
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ぜひ、貴社の業務改革・業務改善にもご活用ください。
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