セミナー概要
本セミナー主催のPeaceful Morning株式会社が運営するメディア「RPAHACK」では、RPA(Robotic Process Automation)に興味を持つ人が多いです。
その中でも、読者が特に気になるという声をあげていた「RPA×kintoneの連携」や「kintoneの展望を知ることで学びやスキルアップに繋げて欲しい」という要望のもとこのイベントは行われました。
kintoneで業務のデジタル化を進めていきたい方を対象として、kintoneのエバンジェリスト長井祥和さんを招いた対談形式のセミナーをお聞きしたので、その様子を書いていきます。
kintoneを知って業務自動化の視野を拡げていきましょう!
kintoneとは?
kintoneは情報をまとめる機能とコミュニケーション機能を併せ持つクラウドサービスです。
顧客管理や案件管理、問合せ管理などあらゆる用途に活用ができます。
ノーコード、ドラッグ&ドロップだけで誰でもアプリが作れる便利なツールです。
https://rpahack.com/seminar-kintone
今回のセミナーでは、RPAエンジニアやRPAを提供するSIer、RPA・kintone導入の検討者などを始めとする様々な人達が参加していました。
登壇者紹介
長井 祥和さん
合同会社アクアビット 代表社員
kintoneエバンジェリスト
ニートから独学でITを学び2006年より個人事業主として活動し、2015年に合同会社アクアビットとして法人化。合同会社アクアビット(サイボウズオフィシャルパートナー)の経営を行いながら、kintoneのエバンジェリストとして活動中です。技術だけでなく地理文化歴史文学など人文科学についても関心が深く、ITが人の生態にどう関わっていくかに興味があります。地域創生働き方にも関心高。最近では自治会のIT化にも携わっています。
長井さんのSNS:Facebook:https://www.facebook.com/YoshikazuNagai.akv
Twitter(法人):https://twitter.com/akvabit_llc
Twitter(個人):https://twitter.com/akvabit
kintoneってどんなツール?
— 本日はよろしくお願いいたします。早速ですが、まずはkintoneの特徴を教えて下さい。
長井さん(以下:長): kintoneの特徴は、一言でいうとWEBのシステムを簡単に作れるツールということです。システムを使ったことがない人でも、ドラック&ドロップの操作だけで簡単に作成できるようになっています。 ドラック&ドロップしてペタペタと画面をレイアウトしていくと、バックデータが完成する仕組みです。
その他にも、ワークフローが簡単に作成できることや、コメント機能により1つ1つのレコードでコミュニケーションが取れることもkintoneの特徴です。
— kintoneと比較されるツールはありますか?
長: セールスフォースです。
このツールはクラウドという言葉を作ったことで有名で世界的に展開されていますよね。
あとは、マイクロソフトさんやamazonさんも似たようなツールを作っています。
これら他のツールと比べたkinteneの良いところは、画面の構成がすごくフラットで使いやすいことです。
セールスフォースやZohoは良いツールなのですが、画面が細かくかったりごちゃごちゃしていて分かりづらいと感じることがありました。
他ツールと比較した際のkintene最大の特徴は、ユーザーのコミュニティが発達していることです。
例としてkintoneカフェがあって、そこら中でkintoneユーザーのコミュニティが活動しているんです。チーム作りにも役立つのが他のツールと大きく違う点だと思います。
価格で比較すると、セールスフォースと比べると7分の1位です。
ライトプランは1人あたり月額780円で、これがkintoneの標準価格です。最低5人から利用可能なので、最低3900円の価格から初心者がシステムチックなものを作ることが出来ます。
ただ一つだけ注意点をあげるなら、標準機能だけでは作りにくい部分もあります。なので、もう少しお金を頂いて私たちがサポートを行わせていただいています。エヴァンジェリストではありますが、ある意味コンサルのようなことも行っているんです。
— ありがとうございます。すごく良いツールに思えますが、逆にkintoneが苦手なことはありますか?
長:大量なデータを扱うことが苦手です。具体的な数字では100万件くらいまでは可能なのですが、それ以上になると一応動くには動くのですが、日本ではまだ動作保証まではついていません。
後は、ベースがブラウザなので、印刷系も苦手です。
— それではkintoneはどのような会社や業態で使うといいのでしょうか?
長:そうですね、kintoneの得意分野は受発注などの販売管理なのでそういった業務のある会社です。人数は20から300名くらいの規模だとハマりやすいです。
既存のクライアント型のサーバーを導入している場合もあると思うのですが、それをkinteneに変えると一気に変わって喜んでいただけることが多いです。
kintoneの認知度も高まってきている
— コロナによるkintoneの需要はありましたか?
長:案件数にして3倍位増えました。
あまりクラウドには向かない企業からの話もあるので、それくらい需要はあるんだと思います。
最近では、kintoneの認知度もかなり高まってきています。
2013年頃は全く知られていませんでしたが、今では大体の人が知っているツールになりました。
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