未経験なのに、情報が全く入ってこなかった
藤:では、RPAは当時未経験だったと思いますが、どのように学習を行ったのでしょうか。
あ:トライアル資料や書籍をもとに学習していました。
最初のトライアルでは、A4用紙50枚ほどの資料を使用して学習します。
同時にユーザーフォーラムも見ましたが、難易度が高くて断念してしまいました…。
当時はRPAの浸透率も今ほどは高くなかったので、学習効率は良くなかったと思います。特にWinactorは、書籍が出たことで効率的に学習出来るようになりました。
ヒューマンソリシアさんのエキスパートの問題集と解説使用したことで、学習がグンと進みましたね。当時はプログラミングの経験全くないですし、変数なども知らないし、EXCELも得意な方ではありませんでした。Vルックやピポッドは使えましたが、それ以外は全く使えないくらいのレベル感だったので本当に苦労しました。
キーが効かなかったときに情報がないので、今では考えられないくらいハチャメチャなやり方をしていました笑
RPA運用の決め事は、最低限の情報共有
藤:RPAの運用する際に、何かルールなどは決めましたか?
あ:当時は3人で製作していたんです。
なので、ルールをガチガチに決める必要は特にありませんでした。
ですが、好き勝手に使うことは良くないと感じたので、運用書の雛形を参考に最低限の情報共有は行うようにしました。
どの業務をどのように自動化して、どのような条件で動く、大枠のフローはここで、ポイントとしてはこういった点にこだわって作ったといった説明書を紙で1枚作成したのです。
他の人がこの書類を作成したときは、私がチェックした上で実際に動かすというルール決めを行っていました。
A3両面のロボット概要書がイメージで、本当にシンプルなものでした。
とりあえず1つ自動化しよう
藤:これはあーちゃんのファンの方からの質問です。
1人でRPA導入を行わなければ行けないときに、何から着手したらいいでしょうか?
あ:私自身、RPA以前に確実に電子化をしないと行けないという自覚はありました。
社内の状況を見て、RPAならブームだしインパクトもあるから、ついでに電子化もなし崩し的に出来ればいいなと考えたんですね。
それくらい、やっちゃおう精神でした!
問題全体を見てしまうと、気が遠くなってしまいます。
なので、とにかく出来るところからやって、成功体験や信頼を積み上げることがすごく大切だと思う。質問者さんも、この業務をやったらこの人がすごく喜ぶよねというところから、切り崩せるところから切り崩すのがいいと思います。
まず1つの業務から自動化してみようぜ、くらいのノリで!
RPAは業務を楽にしたいという想いが強い人ほど成功する
藤:導入を行うのに、IT知識の高い人材の確保はどのようにおこなったのでしょうか?
あ:どの程度をITリテラシーが高いと呼んでいいのかは難しいので、リテラシーの高くない状態だった私が、この人RPA出来るかな?と思ったときの判断の基準でお話します。
技術的には、EXCELのVルックアップが出来るか、プライベートでGメールを使っているか等を基準にしました。
ですが基本的に技術よりも、やってみたい、仕事を楽にしたいというマインドが強い方にRPAをやってもらうと成功しやすかったです。気持ちがあれば、いけるんじゃないかと思います。