流通業でのプロセスマイニング導入事例
Schukatの事例
Schukatは電子部品の製造や販売を行う会社です。Schukatでは、高い競争率の中で技術革新を活用して競争力を維持していくことが求められていました。
卸売業者として高い地位を確立していくためには業務効率が重要でした。そこで実際に行われる業務プロセスを可視化し、理解を深めるためにプロセスマイニングが導入されます。
最初にプロセスマイニングを導入したのは、受注・発送処理の業務でした。
この業務プロセスを把握するために膨大な時間をかけてダッシュボードを作成しましたが、十分に業務プロセスを理解できるレベルまでは可視化出来ませんでした。
更に、このダッシュボードでボトルネックとなる業務や誤った設定などの確認も出来ませんでした。
そこで別の方法で導入を進めていきます。主に下記の3つの方法で導入していきました。
- ボトムアップ…分析を優先
- トップダウン…設計を優先
- アクションの考察…トリガーライブアクション
この導入が成功し、業務プロセスの改善をおこなったことで大きな成果を得ます。
まず、人手を介さず直接納品できる受注率が20%以下から60%以上に上昇しました。プロセスマイニングは改善を継続し続けるので、上昇傾向も継続しています。
また、配送処理時間も半分以下に削減されました。全ての顧客に平等に当日または顧客の希望時間に発送することに成功します。
プロセスマイニングが継続的に成果を挙げ続けた事例になります。1度改善したら終わりではなく、改善を続けて成果を出し続けることができるのはプロセスマイニングならではですよね。
まとめ
以上がプロセスマイニングの事例になります。
多種多様な業種での事例を紹介しましたが、業種によっては大きな効果を発揮するものもあれば、導入に向かない業務も存在します。この記事で紹介したプロセスマイニングの導入成功例に共通していたことがあります。
みなさんはわかりましたか?
全ての事例に共通していたことは、目的設定が明確でブレなかったことです。
目的設定がしっかりとされていたため、成果が中々でなくても諦めず改善を続けることで大きな成果を挙げた事例が多くあることはお分かりいただけたと思います。
みなさんも、プロセスマイニングを導入する際にはぜひこの事例を参考に検討、導入してみてください。