PLAY株式会社を創業して3年。創業者・与田の「すべての労働を自動化したい」という想いは変わることはありません。与田は、すべての労働を自動化するため、業務活動のログを取得・分析・可視化ができる「プロセスマイニング導入事業」に注力しています。
しかし、プロセスマイニングはまだまだ認知度が低く、海外に比べて浸透していないのが現状です。それでも、与田はDXを進めていく上では必要不可欠なツールとして、情熱を持ってプロセスマイニング導入事業に取り組んでいます。
20代起業家が、プロセスマイニングにこだわる理由は何でしょうか。今回は、与田がプロセスマイニングを導入した経緯から、今後のビジョンまでお聞きしました。
業務の可視化が課題先進国の日本では、プロセスマイニングがカギになる
ーPLAY創業時は何の事業をしていましたか?
PLAY創業時は、教育事業に取り組んでいました。
今はさまざまな事業を手掛けるようになりましたが、一貫してPLAYは「日本企業の全ての労働を自動化すること」を目標に掲げています。目標を達成するために、何をすれば課題解決できるのかを常に考えています。
日本が業務を自動化できていない要因には、技術者不足が根底にあると思っています。
日本には数多くのプログラミングスクールがあって、ものづくりエンジニアはたくさんいます。しかし、ものづくりエンジニアと企業で業務を自動化するエンジニアはまったく違うもので、企業では業務を自動化するエンジニアを育てる機会が少ないのが現状です。
そこで、「すべての労働を自動化する」ためにはまず、企業で業務を自動化できるエンジニアを育てる必要があるのではないかと思ったのが創業のきっかけですね。
しかし、事業を進めていくと業務の自動化よりも、可視化ができていないケースが多いと感じました。業務がどんな風に行われているかを定義できていないため、オフィスの自動化さえもできていないのが課題ではないかと。
日本のオフィス業務を全て可視化できれば、簡単とは言えなくても、ある程度基盤になると方向転換しました。オフィスの可視化の事例を作るために、業務の可視化をサービスにしようと決めたんです。
プロセスマイニングはヨーロッパではすでに広まっているものの、日本では広まっていなかったため、PLAYが「プロセスマイニングのパイオニアになろう」と決めました。
海外でのプロセスマイニングの浸透を見て、日本への流れを予想
ー事業は課題ベースで始まったものの、スタートアップでプロセスマイニング一本でやると決めたからには、世の中の流れを何か予想されていたのでしょうか?
海外では、プロセスマイニングが当たり前に活用されていたため、日本にもその流れが来るだろうと予想しました。
日本は少子高齢化の影響もあり、業務の自動化においては課題先進国。しかし、RPAが海外で始まって日本でも流行り始めた流れが、プロセスマイニングでも起こると思いました。
今は、可視化した後の業務の効率化を目指して、価値を提供しています。
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